鶴岡市の鼠ケ関港内でスルメイカの一夜干し作りが盛んに行われている。20日は海辺に青空が広がり、網の上の真っ白なイカが爽やかな潮風を浴びていた。
鼠ケ関港鮮魚仲買人協同組合(五十嵐義治代表理事)が経営する「弁天茶屋」では、酒田に水揚げされた船凍イカを使用し、店頭販売と、焼き物のメニューとしての提供を行っている。この日は、従業員3人が役割分担し、内臓などを取り除いた125枚を丁寧に洗い、店先の網に広げて並べた。
同店では冬季を除いて同じ作業が行われているが、6~7月は程よい潮風が吹くため、好天下では3時間ほどで仕上がるという。五十嵐代表理事は「うまみの凝縮されたイカは柔らかく、厚みもある。天ぷらもお薦めで食べてほしい」と語った。