宿泊客数コロナ禍前の水準にほぼ回復 前年同期比62.4%増 長崎県観光動向調査1~3月

 長崎県は16日、今年1~3月期の観光動向調査の結果を公表した。長崎県内194の主要宿泊施設の延べ宿泊客数は前年同期比62.4%増の128万千人。2019年同期と比べると2.1%減で、長崎県観光振興課は「コロナ禍前の水準にほぼ回復している」との見方を示した。
 同課によると、3年ぶりに行動制限がない年末年始を迎え、全国旅行支援や大型イベントの再開で旅行需要が堅調に推移したのが要因。
 28の主要観光施設は、前年同期比77.2%増の115万3千人。修学旅行の需要が好調で、コロナ禍による休館期間の反動増などがあり、大半の施設で利用者が前年を上回った。
 ブロック別の宿泊動向では「長崎・西彼」は3年ぶりの長崎ランタンフェスティバル開催効果などで、宿泊客数が前年同期比74.0%増、19年同期と比べても6.0%増。「五島」は、五島列島が舞台の連続ドラマ放送などで関東・関西を中心に宿泊客数が伸びた。前年同期比56.6%増、19年同期比36.7%と大幅に増加した。
 外国人宿泊客数は、昨年10月の政府によるコロナの水際規制の緩和などを受け、前年同期と比べると378.1%増で、19年同期比51.0%減だった。

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