「使えるものはみんなで」 真岡東中、制服など再利用 生徒らボランティア活動

集まった制服などの仕分けをする保護者と生徒

 【真岡】真岡東中は、保護者有志と生徒のボランティア活動として学校独自で制服や運動着の再利用活動を展開している。経済的な理由による必要性に限らず、「使えるものはみんなで使おう」と参加のハードルを下げようと取り組む。16日には、回収用品の仕分け作業を行った。

 再利用活動は昨年9月に始まった。新型コロナウイルス禍でPTAのバザーがなくなり、お下がり品が回りづらくなっていたことなどから保護者有志が学校側に提案し、実現した。

 制服、運動着、ワイシャツ、ポロシャツ、柔道着、通学かばん、シューズと回収品は多岐にわたる。現在、月1回ほどのペースで保護者と生徒が集まってサイズや状態を確認する作業を行っている。入学期や衣替えの時季に配布会を開き、30人以上が訪れるようになった。

 リーダーの丸山智子(まるやまともこ)さん(45)は「利用頻度が低い、期間が短い新品を買うより『積極的にリユース品を使おう』という雰囲気を広げたい」と話す。経済的な理由によるニーズも含め、参加の抵抗感を下げようと周知に力を入れる。

 仕分け作業には在校生・卒業生の保護者と生徒約20人が集まった。3年新口(あらぐち)ひなたさん(14)は「環境的にも経済的にもいいこと。(再利用に)私は恥ずかしさはないし、みんなが関わる活動にしたい」と意気込んだ。学校側担当の桜井和洋(さくらいかずひろ)教諭(48)は「地域と学校がつながるメリットも大きい」と話す。

 さらなる活動の充実に向け、現在、卒業生からの提供も求めている。

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