リヴァプール、来夏契約切れの“逸材”を売却へ

写真:リヴァプールが放出すると見られるムシアロフスキ(写真は2021年のもの) ©Getty Images

リヴァプールが、クラブに所属する19歳の“逸材”売却に動くようだ。イギリスのウェブメディア『フットボール・インサイダー』が報じている。

売却の対象になっているのは、リヴァプールのU-21チームに所属しているU-21ポーランド代表MFマテウシュ・ムシアロフスキ。母国では“ポーランドのメッシ”とも呼ばれている逸材だ。

ムシアロフスキはポーランドのUKS SMSウジュというクラブのアカデミー時代に公式戦通算88試合133ゴールという驚異的な成績を残し、2020年夏にリヴァプールが引き抜いた。

加入当初はリヴァプールのアカデミーで卓越したボールコントロール能力やドリブルスキルを発揮し、“ポーランドのメッシ”の名に恥じない活躍を見せたため、2021年7月にはクラブと3年間のプロ契約を締結した。

しかしその後、彼のキャリアは停滞。U-21チームが参加しているプレミアリーグ2(プレミアリーグ在籍チームの下部組織によるリーグ)では、2022-23シーズンは先発がわずか8試合にとどまり、すでにトップチームの試合にも出場しているU-21スコットランド代表FWベン・ドークやイングランド人FWハーベイ・ブレアの後塵を拝している。

『フットボール・インサイダー』は「ムシアロフスキのトップチームへの道はほぼ閉ざされているように見える」としており、2021年7月に結んだプロ契約があと1年で満了を迎えることもあって、今夏でリヴァプールを離れる可能性が高いとしている。

移籍先としては彼の母国であるポーランドリーグのクラブなどが噂されているそうで、リヴァプールとすれば自分たちが納得するオファーが届けば移籍を拒むことはないそうだ。

ムシアロフスキは最近、移籍に備えて代理人を変更しており、現在は両親が彼を管理する立場にあるという。本家リオネル・メッシはアメリカMLSのインテル・マイアミへの移籍を決断したが、“ポーランドのメッシ”も新天地を求めることになるのだろうか。

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