夏の日本海、連なる光一直線に 但馬沖のイカ釣り漁、ピーク迎え「いさり火」圧巻

夜の日本海に輝くいさり火=兵庫県香美町香住区余部(65秒露光、撮影・丸山桃奈)

 兵庫県北部の但馬沖でイカ釣り漁が最盛期を迎え、夏の風物詩「いさり火」が夜の日本海に無数の光を放っている。

 いさり火は、シロイカやスルメイカを釣る小型船の集魚灯。ここ数年のイカ釣りブームで、京阪神などの釣り客を乗せる遊漁船が増え、標高274メートルの余部埼灯台(兵庫県香美町香住区余部)から東を望むと、遠く丹後半島まで白やオレンジの光が続く。

 シロイカ釣りで香住漁港を訪れた宍粟市の男性(63)は「一直線に連なるいさり火は海から見ても圧巻。イカ釣りの最中に景色を楽しむ余裕はないけれど」と、笑って船に乗り込んだ。

 香美町香住区の宿や飲食店では8月末まで、シロイカの生け造りを「活イカ料理」として提供している。要予約。詳細は町公式サイト「香美町観光ナビ」で。香美町香住観光協会TEL0796.36.1234 (長谷部崇)

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