1年で8千億円の追加支援必要 英でウクライナ復興60カ国会議

ウクライナ復興会議にビデオ声明を寄せたゼレンスキー大統領(左)=21日、ロンドン(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】ロシアの侵攻で甚大な被害を受けたウクライナの支援策を話し合う「ウクライナ復興会議」が21日、ロンドンで開かれた。ウクライナのシュミハリ首相は演説で、今後1年間の復興資金として60億ドル(約8500億円)以上の追加支援が必要だと訴えた。会議には日米欧など約60カ国が参加。林芳正外相は今年末か来年初めに日本で「日ウクライナ経済復興推進会議」を開くと述べた。

 会期は22日まで。戦闘終結後までを見据えた長期的な復興に向け、民間企業などの参画促進を議論する。経済再建のための初期資金として、ウクライナが最大400億ドルを求めているとの報道もある。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ビデオ声明を寄せ「今回の会議で復興について合意しなければならない」と強調。「合意から現実の計画に移行すべきだ」と取り組みの加速を訴えた。シュミハリ氏は「ロシアは破壊の代償を支払わなければならない」と語った。

 林氏も演説で、復興に向け官民を挙げて支援を続けると強調した。

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