「侍ジャパン大学代表」広島出身3人を選出 “来年 ドラフトの超目玉” 宗山塁・渡部聖弥(広陵OB)天井一輝(広島商OB)

ことし、世界一になった侍ジャパンの弟分「大学侍ジャパン」に3人の広島県出身選手が選出されました。先週、神奈川県で行われた選考合宿を取材してきました。

平塚球場(バッティングパレス相石スタジアムひらつか/神奈川・平塚市)に集まったのは、全国の大学から選ばれた49選手。3日間の合宿で日米大学野球選手権に参加する26人が決まります。

来年 ドラフトの超目玉 広陵OB 宗山塁

野手で最も注目を集めたのが、広島・三次市出身の 宗山塁 。広陵高校から明治大学に進学し、現在、3年生です。

明治大学 3年 宗山塁 選手(広陵高・三次市出身)
「大学トップレベルの選手が集まる中でどうやって自分の持ち味を出してアピールして、この中でもレギュラーを張っていけないと、それより上には行けないと思っている。このチームの中でどれだけ自分の力をいつも通り出せるか、準備からしっかりそういったところに意識を向けてやっていきたい」

2年生だった去年もこの合宿に参加し、大学侍ジャパンに選ばれている宗山。まだ3年生ですが、早くも来年のドラフトの超目玉選手として各球団が注目しています。

広島カープ 尾形佳紀 担当スカウト
「正直、今すぐプロに入ってでも活躍できそうな野球センスというか、走攻守全てにおいてレベルの高さを感じる選手。今までにいないような、来年、あの選手を獲れたら10年くらいは守ってくれるんじゃないかという、それくらいすばらしい選手」

広島カープ 苑田聡彦 スカウト統括部長
「3年間でけがしたと聞いたことがない。せっかく調子を上げても、けがしたら元に戻るので、それがないっていうのは魅力ある」

― ドラフト1位指名の複数球団競合の可能性も?
「それは絶対あると思う」

宗山は、紅白戦でも周囲の期待を裏切りません。ドラフト注目ピッチャーを相手に巧みなバットコントロールを披露します。

守備でもショートやセカンドを守り、やわらかいグラブさばきで視察に来た野球関係者を魅了した宗山。文句なしで2年連続の日本代表に選ばれました。

侍ジャパン大学代表選出 宗山塁 選手(三次市出身)
「プロに行ってから活躍することが自分としては一番の目標なので、そのためにこの大学生活で足りないところをしっかり自分で自覚して、そこに対する練習をしっかりやっていければ」

右の大砲 広陵OB 渡部聖弥

そして、右のスラッガーとしてスカウト陣から熱い視線を集めていたのは、広島・府中市出身で大阪商業大学3年の 渡部聖弥 です。

大阪商業大学 3年 渡部聖弥 選手(広陵高・府中市出身)
― セールスポイントは?
「引っ張りの打球だけでなく、逆方向にも広角に強い打球を打つことができることです。プロ入りは大きな目標ではあるけど、日本代表やいろんなステップを踏んで、通過点があって達成するものなので、今、プロ入りを見ているというよりは目の前の日本代表に選ばれるように結果を出していきたい」

宗山とは広陵高校の同級生で、寮では同じ部屋だった渡部。同じタイプのスラッガーや走攻守3拍子そろった選手たちとの競争となった外野手の代表枠に見事、選ばれました。

走攻守で躍動 広島商OB 天井一輝

もう一人、渡部と同じく外野手として代表合宿に参加したのが、広島市出身で広島商業から亜細亜大学に進学し、現在、4年生の 天井一輝 です。

亜細亜大学 4年 天井一輝 選手(広島商・広島市出身)
「バッティングはあまり得意ではでないので、守備と走塁でアピールできたらいいなと思って、この合宿に来ました。自分のやれることをしっかりやって、悔いのないようにとにかく全力プレーでがんばりたい」

天井は、紅白戦でドラフト上位候補のピッチャーを相手に4安打。さらに塁に出ては2つの盗塁を決め、持ち味を存分に発揮します。

アピールに成功した天井は、初めての日本代表に選ばれました。

天井・宗山・渡部が選ばれた侍ジャパン大学代表は、7月にアメリカで開催される日米大学野球選手権大会に出場し、2大会連続の優勝を目指します。

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