【ミャンマー】被災者支援資金、調達はわずか6.5%=国連[社会]

国連人道問題調整事務所(OCHA)は15日、ミャンマーを直撃した大型サイクロン「モカ」の被害に関する5回目の状況報告書を発表した。その中で、国連は被災者支援に3億3,300万米ドル(約472億円)の資金が必要と試算したものの、これまでに調達できたのは6.5%に相当する2,170万米ドルにとどまっているとした。

また、報告書作成時点の支援状況を記載。被害の大きかった西部ラカイン州と周辺州・地域での14万4,000人超に対する仮設住宅や救援物資の支給や、同州での約38万人に対する食料配給といった実績を強調した。

OCHAは、ミャンマー国軍の最高意思決定機関である国家統治評議会(SAC)が8日、人道支援団体に付与していたラカイン州での救援物資の輸送許可を一時停止したことに言及。多くの人が現在も支援を必要としているとして、早急に許可を再開するよう要求した。

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