世界遺産・菅沼で民泊いかが 富山県南砺市で米民泊仲介大手エアビー企画

キャンペーン発表を祝い、中島家の前で鏡開きする田邉社長(左)、田中市長(右)と中島さん家族=菅沼合掌造り集落

 民泊仲介大手の米エアビーアンドビーの日本法人は21日、7月に富山県南砺市の世界文化遺産、菅沼合掌造り集落を活用した民泊体験を1組2人限定で行うと発表した。築170年のかやぶき屋根の中島家に泊まり、五箇山の歴史や文化、豊かな自然に触れてもらう。30日から予約を受け付ける。

 特別キャンペーンとして、国内外を対象に7月17~19日に無料招待する。普段は食堂として使われている家屋を宿泊施設に改良する。中島家の当主で、越中五箇山菅沼集落保存顕彰会長を務める中島慎一さんがホストになり、ゲストをもてなす。滞在中、特別ライトアップや五箇山和紙作り、民謡、ガイド付き自転車ツアーなどを体験できる。

 21日、菅沼集落で記者会見したエアビー日本法人の田邉泰之社長は「歴史と伝統ある民家に泊まり、地元の人と交流し、その生活を垣間見ることができる。貴重な体験を提供できることがとてもうれしい」とあいさつ。中島さんが「いろいろな体験をして菅沼滞在を満喫してほしい」と話した。同席した田中幹夫市長は「菅沼を含め、南砺市を世界に発信する大きなスタートになる」と期待した。

 キャンペーンの予約は30日午前9時(日本時間)からエアビーの専用サイトで受け付ける。

キャンペーンで宿泊してもらう中島家の内観

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