縄文人がヒスイを求め舟で航海したとされることにちなみ、富山県小矢部市津沢中学校の1年生45人が21日、クロスランドおやべの池で「縄文丸木舟」の試乗を体験した。
同市にある桜町遺跡の魅力を発信する桜町石斧(せきふ)の会(山本護会長)が市内の中学生向けに毎年企画。長さ7メートル、幅70センチ、重さ250キロの丸木舟「さくら丸」を桜町JOMONパークから運び込んだ。
生徒たちは総合的な学習の時間に、桜町遺跡を通じて縄文時代の道具や人々の生活について学んでいる。21日は4人ほどずつ舟に乗り、歓声を上げながら元気にオールをこいだ。辻湊翔(みなと)さんは「みんなで息を合わせてこぐのが楽しかった。縄文人の大変さが分かった」と話した。
石斧の会は2006年、スギをくりぬいて作ったさくら丸を使い、市内からヒスイ産地の新潟県糸魚川市までの約110キロを航海している。