この食感、夏の風物詩 庄内、南禅寺豆腐作り始まる

庄内の夏の味覚「南禅寺豆腐」作りが始まった=鶴岡市・松浦豆腐店

 庄内地方の夏の味覚「南禅寺豆腐」作りが、鶴岡市や酒田市の豆腐店で進められている。なめらかな舌触りとふわっとした食感、大豆の濃厚な味わいが人気で、夏の風物詩として親しまれている。

 南禅寺豆腐は京都の南禅寺が名前の由来とされる。酒田市の豆腐店の先祖が南禅寺に住み込んで働いていた際、製法を学び、庄内地方で作られるようになったという。鶴岡市宝町の「松浦豆腐店」では、店主の佐藤豊和さん(67)と利栄さん(67)夫妻らが朝から手際よく作業していた。

 豆乳ににがりを入れて作った寄せ豆腐を直径10センチほどの型に入れ、重しをのせて固める。鮮度を保つためにすぐに冷水に浸し、完成形はおわんような半球状になり、1日約250個作る。利栄さんは「食べ始めは豆腐本来の味を楽しみ、後から薬味を添えてほしい」と話した。南禅寺豆腐作りは9月上旬まで続く。

庄内の夏の味覚「南禅寺豆腐」作りが始まった=鶴岡市・松浦豆腐店
庄内の夏の味覚「南禅寺豆腐」作りが始まった=鶴岡市・松浦豆腐店
庄内の夏の味覚「南禅寺豆腐」作りが始まった=鶴岡市・松浦豆腐店
庄内の夏の味覚「南禅寺豆腐」作りが始まっている=鶴岡市・松浦豆腐店

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