変わる霊峰の麓 “伝統×流行”で盛り上がる観光 人気店も数多く=富士山世界遺産10周年

富士山麓の観光を巡っては静岡県側も対策を練っています。富士宮市の浅間大社周辺は今、みんなが行きたくなるようなオシャレな観光スポットに生まれ変わっています。SBSの青木隆太アナウンサーがお伝えします。

<青木隆太アナウンサー>

今通ってきたのが楼門、正面にあるのが拝殿、その奥に本殿があります。これらを造営したのは1604年「関ケ原の戦い」が終わった後に徳川家康公が建てました。その当時の姿がそのまま残っています。

コロナ禍を越えて富士山周辺の観光も盛り上がっています。特に富士山本宮浅間大社の周辺の店は大きく様変わりしています。

浅間大社の近くには市民が愛する昔ながらの店とかわいくておしゃれな店が混在していて、伝統と流行がコラボした人気のお店が数々あります。

<中西結香記者>

「浅間大社から歩いて1分。江戸時代からあるという長屋門をくぐると、菓子と食事を楽しめるお店があります」

歴史を感じる長屋門の奥はスイーツレストラン。静岡県内に約20店舗を展開する「たこまん」が県東部に初めて出したお店です。今のおすすめは、富士山の恵み、富士宮の朝霧高原の牛乳を使った2つのミルクスイーツ。6月限定です。

大社近くの神田商店街で、こんなおみやげはいかがでしょうか?

<富士の菓子処 藤太郎 店主 後藤泰輔さん>

「去年10月に藤井聡太さんが将棋の対局で召し上がったのが『富士の湧水 黒みつ豆腐』です」

富士宮市で将棋の「竜王戦」が開かれた時、市民がすすめるおやつの中から藤井聡太さんが選んだ「黒みつ豆腐」を浅間大社近くの老舗で買うことができます。

<青木隆太アナウンサー>

私は富士山本宮浅間大社の本殿前から「湧玉池」に移動してきました。「湧玉池」の水は富士山に降った雨や雪が溶岩を何層も通ってろ過されて出てきた伏流水です。湧水量は1日に約20万トンで、中世以降はこの池で身を清めてから富士山の頂上を目指したそうです。

紹介したお店は、湧玉池から歩いて5分と掛かりません。南に行けば、富士山について学べる世界遺産センターもあります。富士山の歴史、グルメ、スイーツを味わいに富士宮市にお越しください。

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