真岡市議「不穏当」発言 議長が取り消しを勧告 本人は応じぬ意向

真岡市役所

 20日の真岡市定例議会一般質問で佐々木重信(ささきしげのぶ)市議が発言した内容が不穏当発言に当たるとして、櫛毛隆行(くしげたかゆき)議長は22日、発言を取り消すよう勧告した。佐々木氏は応じない意向を示している。

 佐々木氏は一般質問で石坂真一(いしざかしんいち)市長に対し、政治団体の寄付者に絡む質問の中で「優遇」「利権」などといった言葉を相次いで発した。石坂市長は「何か疑惑があるかのように市民に訴える発言だ」として取り消しを求めた。佐々木氏はその後も同様の趣旨の内容を続け、櫛毛議長が止めたが従わなかった。

 21日に会派代表者会議と議会運営委員会が開かれ、市長が取り消しを求めた後に佐々木氏が続けた発言の内容が、根拠のない事実に反する不穏当発言だとして、佐々木氏に取り消すよう勧告することを決めた。従わない場合、議長が命令し、応じなければ議長権限で記録から削除する。

 佐々木氏は「市民から上がっている声を受けて発言した。不穏当には当たらず、取り消しに応じるつもりはない」とした。

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