警察官が電動キックボード試乗 7月の法改正前に県警が研修

電動キックボードを試乗する警察官=富山市の県警察学校

  ●取り締まりに役立て

 一部の電動キックボードで運転免許が不要になる改正道交法が7月1日に施行されるのを前に、県警は22日、富山市の県警察学校で、交通部門の警察官を対象にした研修会を開いた。県警本部と県内14署の警察官17人が参加し、電動キックボードに試乗した。規制緩和された新ルールと走行性能の把握が狙いで、交通指導や違反の取り締まり、事故調査に役立てる。

 参加者は警察学校敷地で1周約100メートルのコースを順番に走行した。急ブレーキを掛けたり、スラローム走行したりして操作性能を確かめた。メーカー代理販売のシープスオーダー(入善町)が3台用意した。

  ●タイヤ小さく不安定

 滑川署地域交通課の福島陽介警部補は「タイヤが小さいので不安定さを感じた。事故が起きないよう街頭指導をしっかりしたい」と話した。

 座学講習では本部交通企画課の担当者が講師を務め、特定小型の電動キックボードは時速6キロ以下で歩道を走れるが、前面の緑色のランプを点滅させる必要があるなどと説明した。

 電動キックボードはこれまで原動機付自転車(ミニバイク)の扱いだったが、7月からは最高速度が時速20キロ以下であれば改正道交法で新設された「特定小型原動機付自転車」に分類される。運転免許は不要、ヘルメット着用は努力義務で、原則自転車と同様の交通ルールが適用される。16歳未満の運転は禁止となる。

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