「デジタル人材」育成に力 北上信用金庫、全役職員が対象

研修で世の中にあるDXを話し合う北上信用金庫の職員

 北上信用金庫(木村幸男理事長)は全役職員を対象に、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成に乗り出した。新型コロナウイルス禍で収益力を改善できていない中小企業の支援に向け、DXアドバイザーの資格者を有する北上市の卸売、コンサルタント業アベヤス(橋本竜博社長)と連携。個々の知識を深め、デジタルによる業務効率化を提案する伴走型の経営支援を目指す。

 同市本通りの北上信金本店で22日、初回の研修会が開かれ18人が参加。アベヤスGDX事業部長の森将治さん(34)がドローンによる測量や、建設作業員の生体情報をモニタリングする事例を紹介した上で「デジタルは目的ではなく手段。『コト』を変えることが大切」と説いた。

 職員は世の中の身近なDXを話し合い、業務改善の在り方を考えた。常盤台支店の高橋瑚子(ここ)さん(20)は「DX化を進めていくことで仕事の効率を見直し、時間を有効に使いたい」と意識を高めた。

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