リニア新幹線、不安払拭へ努力 JR東海、株主総会で強調

JR東海の定時株主総会の入り口前に置かれた案内板=23日午前、名古屋市

 JR東海は23日、名古屋市で定時株主総会を開いた。同社のリニア中央新幹線計画を巡り、静岡県が大井川の流量減少を懸念して静岡工区の着工を認めていないことに対して、宇野護副社長は「双方向のコミュニケーションを通じ、地域の方々の不安を払拭できるよう努める」と強調した。

 株主からは東京・品川―名古屋の2027年開業が困難な状況になっていることについて、早期開業の要望が相次いだ。宇野氏は「(リニアは)日本の将来にとって不可欠で、日本経済の活性化のために全国から早期実現が期待されている」とし「工事の安全や環境の保全、地域との連携を重視し全力で取り組む」と応じた。

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