千葉県内の若手パティシエ腕競う 洋菓子コン最優秀賞に露久保さん そごう千葉店、30日まで110点展示

県洋菓子作品コンテストの出品作を評価する審査員ら=千葉市中央区のそごう千葉店

 千葉市中央区のそごう千葉店で、県内の若手パティシエが腕を競う県洋菓子作品コンテスト(県洋菓子協会主催)が開かれた。最優秀賞に当たる「連合会会長賞」は、鴨川市の洋菓子店「ラ・パティスリーベルジュ」の露久保学さんの飴細工に決定。出品されたケーキや焼き菓子など力作約110点は同店で一般公開されている。30日まで。

 同コンテストは今年で16回目。今年は、ホールケーキの味や見た目の華やかさで競う「グラン・ガトー部門」や製菓学校生が対象の「エコール部門」など6部門で募集し、ベテランパティシエらの厳しい目で審査した。最優秀賞に次ぐ「大会会長賞」は、バタークリームで繊細な装飾を施したケーキを出品した「菓人KICHISE」(船橋市)の木村太一さんが選ばれた。

 どの作品も手の込んだ細工や、こだわったレシピで若手パティシエの意気込みが伝わるものばかり。市川市の洋菓子店「モンペリエ」のパティシエ、村井杏奈さん(29)は「和風」をテーマに、みたらしや米粉などを使って個性的なケーキを制作。受賞は逃したが「食感や見た目にこだわり約2カ月かけて作った。自分なりに和を表現できた」と振り返り、来場を呼びかけた。

 同協会の大木悟会長は「年々レベルが上がっている。ぜひ会場で見て技術に驚いてほしい。若手の活躍で洋菓子界がもっと盛り上がれば」と期待している。

 上位入賞者には、10月に東京で開かれる全国大会に県代表として出品できる権利が与えられるほか、今月30日には同店で表彰式が行われる。

県洋菓子作品コンテストの出品作を評価する審査員=千葉市中央区のそごう千葉店

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