【速報】幹部交番に車突っ込む 警察官2人がけが、高齢者踏み間違えか  千葉・八街

八街幹部交番に突っ込んだ軽乗用車=23日午後0時40分ごろ、八街市

 23日午前11時ごろ、八街市八街ほの佐倉署八街幹部交番に、自称無職の男性(81)=同市=が運転する軽乗用車が突っ込んだ。交番で勤務中の44歳と46歳の男性警察官2人が軽傷を負った。同署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で男性から事情を聴き、事故原因を捜査している。

 同署などによると、軽乗用車は出入り口付近の外壁に突っ込んだ。けがをした2人は交番内で勤務しており、軽乗用車にはじかれた机にぶつかり腹部を打撲した。交番の女性警察官が「八街幹部交番に車が突っ込んだ」と110番通報した。男性がブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性もあり、同署は詳しい状況を調べている。

 現場はJR八街駅から南西約1キロの住宅地で、事故後はパトカーや救急車のサイレン音が鳴り響くなどして一時騒然となった。

 同市では2021年、下校中の小学生5人が飲酒運転の大型トラックにはねられ死傷した事故が起きており、今月28日で発生から2年が経過する。

 「まさかこのタイミングで起こるなんて」と驚いた様子だったのは会社員の女性(41)。「八街が事故で取り上げられるのは悲しい」と話した。60代の男性は「免許の更新で利用していた。いつも対応がよく、大きなけがじゃないといいが」と2人の警察官を心配していた。

 交番の近所に住むパートの女性(60)は「近くで工事をしていたので事故の音は聞かなかった。ただパトカーや救急車のサイレンの音が響いていた」と説明。学童保育施設で働いているといい「(2年前の)事故からたいぶ事故を防ぐ取り組みが進んだが、まだ狭い道路がある。子どもたちが心配」と話した。

軽乗用車が突っ込んだ八街幹部交番=23日午前11時20分ごろ、八街市(提供写真)

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