あばれ神輿の修理完了 7月7、8日に能登・宇出津で祭り

修理が完了したあばれ神輿=能登町宇出津

 7月7、8日に能登町宇出津で営まれる県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」で巡行する酒垂(さかたる)神社のあばれ神輿(みこし)が23日、同所の工務店で修理作業を終えた。真新しさを取り戻し、道にたたき付けたり、海や川、火の中に投げ込んだりする祭礼に向けた準備が整った。

 あばれ神輿は約2メートル四方で、高さ約2.1メートル、重さ約500キロ。修理は小又秀夫さん(79)と濱上芳人さん(68)が5月中旬に始め、昨年の祭礼で壊れた神輿を土台と骨組みだけにした後、内陣や欄干などを作り直して組み立てた。

 1989年から修理を引き受ける小又さんは「ある程度は壊れないと祭りは盛り上がらないが、終わる前にバラバラになってしまうのでは駄目。微妙なさじ加減が難しい」と話した。

 祭りでは2基のあばれ神輿が約40基のキリコとともに練り、2日目に手荒く扱われる。白山神社のあばれ神輿は舩本(ふなもと)憲一さん(77)が修理を進めている。

© 株式会社北國新聞社