南砺・山田で人口20人増 バロー福光寮が完成 外国人実習生が住民登録、北陸三県の社員も

新設された社員寮。入居する外国人実習生約20人が住民登録する=南砺市山田

 東海・北陸地方を中心にスーパーを展開するバロー(岐阜県多治見市)が南砺市山田で建設していた「バロー福光寮」が完成した。これから入居する外国人実習生が市に住民登録することが決まっており、山田地区の人口が一気に約20人増える見込み。ほかに北陸三県の若手社員も入居予定で、23日に行われた竣工(しゅんこう)式では、住民代表や市関係者が隣人の増加を喜んだ。

 バロー福光寮は、東海北陸自動車道の福光インターチェンジ近くにあるバロー北陸物流センターの敷地内に、富山県内では同社初の社員寮として建設された。鉄骨造3階建て、延べ床面積1486平方メートルで、6畳の36部屋を備える。

 寮は、センターに隣接する第2物流センター内で食肉加工を担う「北陸畜産プロセスセンター」の業務拡大に伴い、社員を約40人増やすための受け皿となる。式では神事の後、同社PC統括課の市川幸平課長が「従業員は良い住環境で十二分に力を発揮できると思う」とあいさつした。

 全国民生委員児童委員連合会の得能金市会長(南砺市)とバローホールディングス(HD)の田代正美会長が早大の先輩後輩として親交が深く、社員寮の誘致につながった。神事では、得能会長、齊藤宗人副市長、住民代表らが玉串をささげた。

 山田地区は完成な田園地帯に位置し、人口は1152人。同社によると今後、富山、石川、福井県内の若手社員が入居していく予定となっている。

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