一転「体罰」認定 部活動で生徒に暴力暴言 県立静岡西高校の元教諭が繰り返す 第三者委が再調査 県教委の調査結果を覆す 懲戒処分しなかった対応も「不適切」

静岡県立静岡西高校の元教諭が部活動で生徒に暴力や暴言など不適切な言動があったとされる問題で、県が設置した第三者委員会は一部の行為を「体罰」と認定した。

体罰を行ったと認定されたのは、県立静岡西高校で女子バスケットボール部の顧問を務めていた元教諭の男性。県教委によると、男性は2018年から3年にわたり、部員の生徒に対して暴力や暴言など不適切な言動を繰り返したとして、県教委は懲戒処分ではない「文書での訓告」とした。その後、男性は退職した。しかし、生徒の保護者から、嘆願書が提出されたことを受けて、県教委は第三者委員会を設置して再調査を行った。その結果、男性が生徒の髪をつかみながら怒鳴ったなど4つの行為を体罰と認定し、県教委が国のガイドラインへの理解が不十分なまま調査を行い、訓告とした県教委の対応は不適切と思料される」と結論付けた。

(静岡県教委 井出好彦 教育総務課長)

「報告書の中でこれだけ懲戒処分に該当するとされている。今考えてみると、若干(処分が)甘かったと言わざるを得ない」

県教委は、県独自のガイドラインを作成するなどして、再発防止に努めるいう。

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