2022年度の広島県内の児童虐待に関する相談対応件数が、また過去最多を更新しました。
県によりますと、昨年度、県内で対応した児童虐待相談件数は、3つの県こども家庭センターで3131件、広島市児童相談所で2323件と、県内全体では5454件となり、前の年度に比べて547件増加し、過去最多となりました。
そのうち県における相談を分析したところ、相談の経路としては、警察などが4割以上、ついで市町が2割強となっています。
また、虐待の種別としては、「心理的虐待」が最多で半数を占め、その中でも「DVを目の当たりにする(面前DV)」というものが3割を超えています。
広島県 こども家庭課 岡野浩子 課長
「以前からの傾向ですが、心理的虐待の増加が、全体の相談対応件数を押し上げているものと考えている」
県では、こども家庭センターの所管区域を見直すなどして児童虐待防止対策を充実させる方針です。