熱海土石流 新たな宅地整備計画に不満続出…早期復興目指すも唐突に変更 被災者と行政との間に溝(静岡・熱海市)

土石流からの復興を急ぐ静岡県熱海市は6月23日夜、被災者に対して新たな宅地の整備計画を説明したが、被災者からは不満の声が相次いだ。

土石流による被災者を対象にした23日夜の住民説明会では、県や熱海市の担当者から河川や道路の整備と、市がこれまで示していた計画から見直した新たな宅地整備計画を説明した。集まった被災者からは、整備計画が唐突に変更されたとして「被災者の声を聞いていない」「十分な説明がない」などといった不満の声があがった。また、被災者の求めに耳を傾けるよう、斉藤市長に要望書を手渡す一幕もあった。

(要望書手渡す被災者)

「要望書を書いたので、よろしくお願いします。なんでこうやって渡すかわかりますか?個々に訪ねても聞いてもらえないから、この場で市長に渡すんです」

(参加した被災者)

「どうしてころころと、これだけ変わるのか変わらなければ駄目なのかと何を信じていいのか私たちはわからない」

(熱海市長)

「あくまで目的は被災者の生活の支援と復旧復興」

「そこにつながるプロセスとして、対話は増やしていきたいと思っている」

住民説明会は24日も熱海市役所で午後2時から開かれた。

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