G7会合開幕 日光自然博物館で歓迎イベント 遊覧船で大使館別荘視察も

 G7=先進7カ国の男女共同参画などを担当する大臣らによる会合が24日、日光市で開幕しました。会場の周辺では地元の子どもたちなどが出迎え歓迎ムードに包まれました。

 G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が24日から日光市を会場に始まりました。

 午後1時半ごろ、会場周辺の中禅寺湖畔には警察官が立ち並び周囲の警戒にあたる姿が見られました。

 25日の討議を前に、初日の24日は、歓迎イベントが行われ世界各国の代表団はまず日光自然博物館を訪れました。

 ここで福田富一知事や日光市の粉川昭一市長、それに地元の小中学校の子どもたち10人が各国の国旗が描かれた旗を振って出迎えました。

 このあとホールでは宇都宮短大附属高校の音楽科の生徒とその卒業生合わせて17人がメドレーを含めて4曲、おもてなしの演奏を披露しました。

 一行はこのあと中禅寺湖の遊覧船に乗り各国の大使館別荘の周辺を周遊しました。

 男女共同参画・女性活躍大臣会合は2017年にイタリアで始まりましたが、日本で開かれるのは今回が初めてで、政府主催の国際会議が栃木県で行われるのも初めてです。

 議長は小倉将信・女性活躍担当大臣が務め経済分野での女性の活躍推進や新型コロナウイルスの流行で顕在化した男女間の雇用格差の解消を話し合い25日、共同声明をまとめる予定です。

 政府は今月(6月)、上場企業の女性役員の比率を2030年までに30%以上に引き上げることを盛り込んだ「女性版骨太の方針」を決定しました。

 欧米諸国に比べて遅れている女性の役員登用を促しますが、会合では日本のこうした取り組みをアピールする方針です。

 しかし、スイスのシンクタンクが21日に発表した各国の男女平等の達成度を順位づけしたジェンダーギャップ「男女格差報告」で日本は調査対象の146カ国中、125位に沈みました。

 G7の中では79位のイタリアにも大きく引き離されて最下位という結果でした。

 日本はG7諸国に比べ、特に経済や政治の分野の男女平等で遅れをとっていて、日光での会合が新たな時代をつくる大きな転機となるか期待されます。

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