吊橋から雄大な眺め 「最上川200キロを歩く」第7週

最上川に架かる「竜神の吊橋」をにこやかに渡る山形市出羽小の児童=村山市

 山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」は第7週の24日、山形市出羽小(須藤征治校長)の1~6年生34人が村山橋(寒河江市・天童市)-隼橋(村山市)の区間を担当した。川風を受けながら歩いて古里の自然の魅力を体感し、各地に点在する治水対策について理解を深めた。

 同校で出発式を行い、国土交通省山形河川国道事務所の山影修司副所長が「最上川沿いの景色を楽しみながら歩き、さまざまな洪水対策なども学んでほしい」とあいさつした。須藤校長は「新しい発見や出合いを楽しみ、次週の参加団体に引き継ごう」と呼びかけた。

 児童代表で6年の秋葉彩花さん(12)と高橋茉白さん(11)がバトン代わりのビッグフラッグを広げ、伊豆田楓弥(ふうや)君(11)が「(体験を通じ)地球の環境のことを知り学校での活動に生かしていきたい」、丸子博叶(ひろと)君(11)が「最上川の環境や生き物のことを知りたい」などとそれぞれ決意表明した。

 児童たちは、河北町の槙川樋門や村山市の大旦川排水機場を訪れ、大雨の際に水害を防ぐ仕組みを確認した。舟運で三難所とされた地点についても学んだほか、村山市の竜神の吊橋(つりばし)からは雄大な川の流れを眺めた。2020年7月豪雨で浸水被害に遭った村山市長島地区では、先に完成した新堤防を見学し、治水対策の重要性を胸に刻んだ。

© 株式会社山形新聞社