長崎県新人演奏会でグランプリ トランペット・土谷さん、ピアノ・舩津さん

グランプリに輝いた(前列左から)舩津さん、土谷さん、審査員特別賞に選ばれた(後列左から)西村さん、ローソンさん、山下さん=時津町、とぎつカナリーホール

 第50回県新人演奏会(県文化団体協議会主催、長崎新聞社など後援)が18日、西彼時津町のとぎつカナリーホールであり、グランプリにトランペットの土谷風音代(ほのか)さん(17)=長崎市出身、東京芸術大音楽学部付属音楽高等学校2年=、ピアノの舩津杏樹さん(22)=諫早市出身、大阪教育大教育学研究科1年=の2人が輝いた。
 本県の若手演奏家の育成や音楽文化の向上などを目的に毎年開催。声楽、ピアノ、ギター、弦楽器、管楽器、打楽器の各分野からオーディションで選ばれた11人が演奏した。
 土谷さんは、トランペット奏者ヘーネ作曲の「スラヴ幻想曲」を披露。「平和を願い、お世話になった方への感謝の気持ちを込めて演奏した。『感動した』と言ってもらえ、とてもうれしい」と話した。
 舩津さんは曲調や雰囲気の変化が激しいプロコフィエフ作曲の「サルカズム」を演奏。「難しい曲だが力を出し切った。大学院を修了したら海外留学して視野を広げたい」と抱負を語った。
 審査員特別賞には、サクソフォーンの山下優さん(25)=東彼波佐見町出身、昭和音楽大卒=、ギターのローソン乃亜(のあ)さん(20)=佐世保市出身、長崎国際大2年=、マリンバの西村和(なごむ)さん(23)=西海市出身、国立音楽大大学院1年=の3人が選ばれた。
 50回の節目を迎え、11月11日には佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで記念演奏会を開催。過去の出演者と長崎OMURA室内合奏団が共演する。

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