青森県3市・信号機ない横断歩道の車一時停止率が急上昇 2019年以降、教習所経営の企業が調査

 青森県内4カ所で自動車教習所の「モータースクール」などを展開するムジコ・クリエイト(本社弘前市)は6月25日の「無事故の日」に合わせ、青森、八戸、弘前の県内3市で調べた信号機のない横断歩道での車の一時停止率を発表した。3市とも2019年の初回調査以降、3回連続で上向き、交通ルールの浸透ぶりをうかがわせた。

 3市のうち、最新調査で最も停止率が高かったのは弘前市の57.4%で、昨年より24.9ポイント上がった。八戸市は40.0%、青森市は35.2%でそれぞれ6.0ポイント、12.6ポイント上昇した。19年12月の初回調査時は弘前市が16.3%、八戸市が14.0%、青森市が3.2%にとどまっていた。

 2年半の短期間で、大幅に停止率が上向いた理由について、同社の担当者は「警察や関係業界がテレビCMを流したり、ラッピングバスを走らせたりと、いろんな取り組みを行ったのが複合的な効果を生んでいるのでは」と語った。

 信号機のない横断歩道での一時停止率は、日本自動車連盟(JAF)が毎年全国調査を行っている。青森県は19年に4.4%と全国ワースト2位だったが、22年は56.7%と全国7位に躍進した。

 ムジコ社はJAF基準に準じて独自に県内3市での調査を続けている。どこの横断歩道が対象かは公表していない。

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