東京・品川に響く「ラッセラー」 中延商店街で恒例の青森ねぶた

中延ミニねぶた祭りで躍動するハネト=24日午後、東京・中延

 東京都品川区の中延商店街は24日、恒例のミニねぶた祭りでにぎわった。本場に先駆け、青森県出身者を含むはやし団体やハネトら約60人と武者人形が練り歩き、青森発の「祭りの夏」到来を告げた。

 同商店街振興組合が、無病息災を願う七夕行事として開催。日中の暑さが和らいだ午後5時ごろ、同商店街の集会所を練習拠点とする「青森ねぶた囃子(ばやし) 二木組」をはじめとするはやし団体が、威勢よく太鼓と笛、手びらがねの音を響かせて運行がスタートした。

 ハネトの「ラッセラー」のかけ声とともに青森市のねぶた師諏訪慎さん作のミニねぶた「箙(えびら)の梅」が動き出すと、詰めかけた買い物客は「格好良い」「すごい」と驚き、手拍子を送った。終盤には地元の子どもたちが運行の列に加わり、声を上げた。

 青森ねぶた祭にハネトで何度も参加している二木組代表世話人の会社員金井達行さん(40)=横浜市=は「例年以上に盛り上がった。地元商店街を活性化させることにもつながり良かった」と話した。

© 株式会社東奥日報社