異常気象?富栄養化? 青森県小川原湖漁協のシジミ水揚げが平成以降最少に

 小川原湖漁協(濱田正隆組合長)は24日、青森県東北町の町民文化センターで開いた通常総会で、主力であるシジミの2022年度の漁獲量が529トンと前年度比で約200トン減少し、平成以降で最低となったことを報告した。販売金額は4億3409万円と同約1億8千万円減少した。

 同漁協によると、シジミは湖内環境の変化による大量へい死により、漁獲量が減少。一方、高価格は続いているという。

 同漁協の22年度決算は事業損失が1420万円、経常損失が22万円、当期損失金は94万円で20年度以来の赤字となった。通常総会では22年度事業報告、23年度事業計画など12議案を原案通り可決した。

 濱田組合長はあいさつでシジミの大規模なへい死などに触れ「小川原湖漁業の1年を振り返ると、異常気象や富栄養化による影響が予想だにしない出来事を引き起こし、これから先の漁業に不安を残す年となった」と語った。

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