リッキー・ファウラー撮れたて14本 44.5インチ「エアロジェットLS」がどハマり

トラベラーズ選手権で撮った最新クラブ(撮影/服部謙二郎)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権◇TPCリバーハイランド(コネチカット州)◇6852yd(パー70)

ウィンダム・クラークのメジャー初優勝で幕を閉じた「全米オープン」で、3日目まで首位を走ったリッキー・ファウラーは、敗れはしたが復活が近いことを予感させた。2019年2月「WMフェニックスオープン」以来のタイトルがいよいよ待ち遠しい。

メジャー翌週の「トラベラーズ選手権」でクラブセッティングの撮影に成功した。1Wのコブラ 「AEROJET(エアロジェット)LS」を使い始めたのは昨秋のこと。同社ツアーレップ(用具担当者)によると、三菱ケミカルの「ホワイトボード」、つまり“白マナ”系のシャフトのフィッティングを行ってきた。

ファウラーは「まずフルスイング時に高い打ち出しで、低スピンのボールが打てること。次にドロー、フェードが打ち分けられること。そしてフェアウェイを確実にとらえる低空飛行の球をアレンジできること」(同レップ)を求めるという。シャフト長は一時期の43.5インチという短いものから、現在は44.5インチで安定している。3Wも同じシリーズのLSモデル。5Wは昨年発売の「KING(キング)LTDx LS」がバッグにある。

初速が出るとお馴染み(撮影/服部謙二郎)

アイアンは今春発売された「KING TOUR(キング ツアー)」が現在のエース。かつて愛用していたブレードタイプの進化版「KING(キング)MB」や、キャビティタイプの「CB」もテストした上で、ファウラーが求めるソリッド感も実現しながら、見た目がわずかに大きく、寛容性に長けたモデルを選んだ。

やさしめなキャビティヘッドを選んだ(撮影/服部謙二郎)

52度、56度、60度のウェッジはコブラ伝統の形状をしたモデル。ソールのトウとヒールの中央部分がハイバウンスになっており、「フェースをスクエアにしたフルショットのときも感触が良く、開いたときも、タイトなライなどで地面に滑るような感じで打つことができる」と、あらゆるシチュエーションでの球さばきが期待できる。

初のメジャータイトル獲得と復活優勝はお預けになったが、担当者は「全米オープンでは本当に素晴らしかった。日曜日こそうまくいかなかったけれど、ゴルフ界が彼を応援していた」とカムバックの瞬間に改めて期待を寄せていた。

最新の撮れたて14本(撮影/服部謙二郎)

〈リッキー・ファウラーのクラブセッティング〉
ドライバー:コブラ AEROJET(エアロジェット)LS ドライバー(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナプロトタイプ
フェアウェイウッド:コブラ AEROJET(エアロジェット)LS フェアウェイウッド(13.5度)、コブラ KING(キング)LTDx LS フェアウェイウッド(17.5度)
シャフト:アルディラツアーグリーン 75 TX(3番)、USTマミヤ LIN-Q M40X White 8F5(5番)
アイアン:コブラ KING TOUR(キング ツアー)アイアン(4番~PW)
シャフト:FST KBS ツアー Cテーパー 125S+
ウェッジ:コブラキングウェッジ(52度、56度、60度)
シャフト:KBSツアー 610
パター:オデッセイ VERSA JAILBIRD
ボール:テーラーメイド TP5 ボール

ドライバーと同じモデルをチョイス(撮影/服部謙二郎)
ひとつ前のモデルをチョイス(撮影/服部謙二郎)
表記は58度だがリアルロフトは60度(撮影/服部謙二郎)
話題となったバーサジェイルバード(撮影/服部謙二郎)
「M」は愛娘のマヤちゃんの頭文字(撮影/服部謙二郎)

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