【動画】生き物と命の大切さ学ぶ 久間小4年生 八幡川でウナギ放流

八幡川にウナギとモクズガニを放流する久間小の児童=嬉野市塩田町久間

 嬉野市塩田町の久間小で22日、川の生き物と命の大切さを学ぶ授業が開かれた。4年生28人が生き物に優しい河川環境について考え、資源回復のためにウナギとモクズガニを近くの八幡川に放流した。

 地域住民でつくる久間地区地域コミュニティ運営協議会が協力した。元生物教諭の坂本兼吾さん(71)が、産卵のため川から海に向かうウナギの生態や、魚の遡上(そじょう)を妨げない川の仕組みなどを解説した。

 講義の後、児童は八幡川親水公園でウナギの稚魚約100匹とモクズガニ約200匹を放流。網で川にすむ魚や生き物を捕まえ、観察した。4年の伊東泰良君は「ウナギは手袋をしてもつかむのが難しかった。ちゃんと生き物がすみやすいような川にしているところがすごいと思った」と笑顔を見せた。

 同協議会の志田勝英会長(80)は「自然の中で遊ぶ体験は少なくなってきている。授業を通して、楽しい思い出をつくってくれれば」と話した。(山口源貴)

放流するモクズガニを興味深そうに見つめる児童=嬉野市塩田町久間
放流するウナギを手に笑顔を見せる児童

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