稲文字の田植えに挑戦 上峰小 三つの意味込め「ひらく」

文字の形に張られたひもに沿って、もち米の苗を植える子どもたち=上峰小前の田んぼ

 上峰小(庄嶋美奈子校長)の5年生91人が23日、小学校前の田んぼに稲で文字を描く“稲文字”の田植えに挑戦した。子どもたちは土の感触に大はしゃぎしながら、もち米の苗を植え付けた。

 稲文字は2010年から地元農家らの協力を得て取り組んでいる。今年の文字はひらがなで「ひらく」で、「開く」(心を開く)、「拓(ひら)く」(挑戦する)、「啓(ひら)く」(学び続ける)の三つの意味を込めた。

 地元の農業団体らの指導を受けながら、田んぼに張られたひもに沿って、等間隔に苗を手植えした。顔や体に泥が付くのも構わず、約1時間、夢中になって作業を進めた。田植え初挑戦の重松裕都君は「みんなで協力して文字を作ることができた。もち米は大好きで、塩をかけて食べたい」と収穫を待ちわびていた。

 稲刈りは11月上旬を予定している。(井手一希)

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