アーセナルが夏に獲得するかもしれない9人のMF

プレミアリーグ2位と躍進したアーセナルは、来季はUEFAチャンピオンズリーグにも出場する。

スイス代表MFグラニット・ジャカはレヴァークーゼンへ移籍する可能性があり、中盤の強化が噂されている。

ここでは、『Guardian』によるアーセナルが補強しうるMFたちを見てみよう。なお、アストン・ヴィラ移籍が決まったユーリ・ティーレマンスは除外した。

チャビ・シモンズ(PSV)

彼はアーセナルによくフィットするかもしれない。

PSGが買い戻し条項を保有しているが、よりプレータイムを得られるであろうアーセナルへの移籍を好むかもしれない。そうなれば、若手たちが牽引するガナーズにやってくることになる。

今季のエールディビジで得点ランク2位となる19ゴールを叩き出したほか、8アシストを記録。

このオランダ代表はペナルティエリア内に飛び込むことを好み、今季は相手ボックス内で162回のボールタッチを記録したほか、リーグ2位となる74回のドリブルを成功させた。

イェスパー・リンストロム(フランクフルト)

彼はマルティン・ウーデゴールがプレーする中盤の右サイドがよりフィットするだろうが、アルテタ監督が攻撃陣に与える自由を考えれば、それほど問題ではないかもしれない。

ウーデゴールと同じようにボールを運ぶことを好み、スペースを見つけるのを得意としている。

ただ、いくつか欠点もある。リーグでは7ゴールに留まり、ドリブル成功率もリーグワーストの32.6%だった。とはいえ、まだ23歳であり、アルテタ監督は彼を成長させられると感じているかもしれない。

ジェームズ・マディソン(レスター)

降格したレスターを退団する可能性が高いマディソンは、アーセナルにとって抜け目ない補強になりえる。

降格したチームで10ゴール9アシストを記録したことは、ファイナルサードでいかに決定的であるかを示している。

ジャカはロングシュートとフリーキックを得意としていたが、マディソンも同じ脅威を提供するだろう。

イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)

昨夏、アルテタ監督はマンチェスター・シティからガブリエウ・ジェズスとオレクサンドル・ジンチェンコを獲得したが、この夏も同じ戦略をとるかもしれない。

契約満了になるギュンドアンには多くの選択肢があり、現時点ではバルセロナが最有力とされている。

彼は確かな勝者であり、まさにピークにある。ゴールでジョゼップ・グアルディオラ監督のタイトルに貢献しFAカップ決勝でも2ゴールを決めた。

オールラウンダーである彼は重要なゴールを決めるだけでなく、MFとしてリーグ3位となる94回のポゼッション奪取を記録しており、それは深い位置でプレーする能力を際立たせるものだ。

モハメド・クデュス(アヤックス)

ガーナ代表として出場したW杯での活躍後、アヤックスでも同じように素晴らしいシーズンを過ごした彼には多くのオファーがあるはずだ。

クデュスはウィングやセンターハーフなどバーサタイルな役割をこなすことができる。

今季のエールディビジでは最多となる91回のドリブルを成功させ、ジャカが時に苦しむラインブレイクの能力を見せつけた。さらに、11ゴール3アシストと得点力もある。

158回の地上戦デュエル勝利数を記録するなどハードワークなMFであり、ハイプレッシングを志向するアーセナルには完璧な存在だ。

アドリアン・ラビオ(ユヴェントス)

アーセン・ヴェンゲル時代からアーセナル移籍が噂されてきた選手。28歳になった現在も中盤で躍動している。

今季のセリエAでは3位となる101回のポゼッション勝利数を記録、それ以上なのは12人しかいない。タックル勝利数でも70.7%を記録しており、必要であればより深い位置での役割もこなせる。

今季は8ゴール4アシストをマークしており、高い位置でもプレー可能だ。

ガブリ・ベイガ(セルタ)

欧州でも最も有望な若手選手のひとり。セルタでの素晴らしいシーズンを楽しんだ21歳はウーデゴールと似た資質を持っている。

最終節まで残留を争ったセルタでプレーしたにもかかわらず、11ゴール4アシストを記録。

チームで最も影響力ある選手のひとりとなった彼はボールを運ぶことを好み、ボールを持っていない時にも非常に懸命に働く。

今季は43回のタックルを決めており、アーセナルのプレッシングスタイルにも合うはず。

争奪戦になるだろうが、若手にチャンスを与えるクラブでチャンピオンズリーグでプレーできるのは魅力的だろう。

セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィチ(ラツィオ)

彼はこの数年、プレミアリーグ移籍が噂され続けている。

セリエA2位と躍進したラツィオにおいて不可欠な存在であり、彼以上にプレーしたのはGKイヴァン・プロヴェデルだけだ。

この28歳はより高い位置でのプレーにも慣れており、9ゴール8アシストと攻撃面でも一貫している。

グラニット・ジャカと同様にフィジカル面でも存在感があり、今季は空中戦勝利数96回を記録。それ以上だったのは3人だけだ。

今季はイエローカード10枚を貰っており、規律面が問題になりえるが、アルテタ監督は好戦的なMFの扱い方を熟知している。

ポテことペドロ・ゴンサウヴェス(スポルティングCP)

EL対アーセナル戦でGKアーロン・ランズデイルの頭上を抜く40メートル以上のロングシュートを決めた彼はアーセナルファンにとってお馴染みの存在だろう。

スポルティングの今季ベストプレイヤーであるポテはバーサタイルで、常に試合に絡む。

今季のポルトガルリーグでは26得点(15ゴール11アシスト)に絡む活躍を見せ、彼以上だったのはポルトFWメフディ・タレミのみ(29得点に絡んだ)。

74本のキーパスは1位タイで、オフザボールでも働く。アタッキングサードでのポゼッション奪取も28回を記録しており、それ以上だったのは6人だけ。

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なぜかウェストハムのデクラン・ライスは含まれていない。『talkSPORT』によれば、マンチェスター・シティがウェストハムに接触したものの、ライス本人はノースロンドンへの移籍を希望しているとか。

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