米当局、ワグネル反乱を事前把握 ロシアの核不安定化を懸念

撤収するワグネル部隊=24日、ロシア南部ロストフ州(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】ロシアの民間軍事会社ワグネルが武装反乱を起こす前に米情報当局が兆候をつかみ、政権や議会の限られた関係者に伝えていたと、複数の米メディアが24日報じた。情報当局は反乱の成否までは予測しなかったが、成り行きによってはロシアの核兵器管理が不安定化すると懸念を抱いていた。

 情報当局は反乱の正確なタイミングは把握していなかったが、起きること自体は確実だと判断。ワシントン・ポスト紙は、政権や議会への説明は「直近2週間以内」になされたとした。政権はプーチン大統領が反乱を西側諸国の陰謀だと主張することを警戒し、反乱が実際に起きるまで表だった行動を控えていた。

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