「茶の湯」文化を体験 児童ら伝統の作法学ぶ 「苦みの中にうま味」/岡山・津山市

岡山県津山市の勝加茂小学校で23日、茶道教室が開かれ、5年生25人が作法を学んで一服味わい、「茶の湯」の文化にふれた。

総合的な学習の一環として、特別非常勤講師で表千家流教授の濃野榮子さん(75)が畳を敷いた音楽室を会場に指導した。

左手の平に置いて器の絵柄をめでるよう正面にする茶わんの持ち方、2度回してから口にする飲み方、茶わんが置けるよう畳の縁から16目下がって座ることなどを教わった。

児童たちは懐紙に置いた菓子を食べた後、畳に上がって3人ずつもてなしを体験。濃野さんが茶釜から湯をくんで点(た)てた抹茶を差し出されると、緊張した面持ちで「いただきます」と一礼してから手にとり、味わっていた。

竹内碧希君(11)は「抹茶は菓子を口にしてから飲んだせいか、苦味の中にうま味を感じられた。一つひとつの作法に伝統を感じ、今度は自分で点ててみたいと思った」と話した。

© 津山朝日新聞社