【独自】神戸初演奏から100年、新幹線の旅立ちはジャズで♪ 7~9月限定、新神戸駅の発車メロディーに

7月から新幹線の発車メロディーでジャズが流れるJR新神戸駅=2022年8月、神戸市中央区

 7~9月に兵庫県とJRグループなどが展開する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて、JR西日本と神戸市が新神戸駅の新幹線の発車メロディーにジャズ音楽を期間限定で流すことが25日、分かった。地元出身のミュージシャンの生演奏を録音したもので、神戸ジャズ初演奏から100年のPRに一役買う。

 1923(大正12)年4月、バイオリン奏者の井田一郎が結成したバンド「ラフィング・スターズ(笑う星々)」が、神戸・旧居留地などでジャズを演奏したとされ、神戸は「日本のジャズ発祥の地」と呼ばれる。市は100周年の今年、ジャズ文化の盛り上げに力を入れており、JR西の協力を取り付けた。

 新神戸駅では期間中、チャールズ・チャップリン監督・主演の映画「モダン・タイムス」のテーマ曲「スマイル」を流す。作曲も手がけたチャップリンは戦前の新開地など神戸を訪れており、ゆかりが深い。演奏は神戸出身のトランペット奏者、広瀬未来さんらが担当する。

 ご当地メロディーが流れる7月1日~9月末には、市内の在来線の三ノ宮、元町、神戸、六甲道など一部駅構内でもジャズをBGMとして流す。三ノ宮駅では以前からトイレでジャズを流している。

 市内では今後、神戸空港やバスの車内、商店街などでもジャズのBGMを流すといい、広く親しめる環境を整える。(金 旻革)

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