国宝勝興寺で7月に川柳大会 高岡の老人クラブ川柳会が企画 

記念川柳大会に向け、会場となる国宝勝興寺の本堂で打ち合わせをする西会長(左)と関係者=高岡市伏木古国府

  ●全国愛好者の来訪期待 本堂会場に交流の輪

 勝興寺(高岡市伏木古国府)の国宝指定を祝う記念川柳大会が7月23日、勝興寺を舞台に開催される。本堂や大広間をはじめとする壮麗な伽藍(がらん)の拝観と句作を楽しめる大会として打ち出し、富山県内外から大勢の「柳友」の参加を募って、川柳文化の向上と愛好者の交流を図る。

 勝興寺の地元である高岡市伏木、古府、太田の各老人クラブでつくる市北部地区老人クラブ協議会の川柳会「北老協川柳会」(西廣志会長)が発足7周年を記念して初めて企画した。国宝の本堂を会場に選ぶことで、全国の愛好者やお年寄りたちが名刹(めいさつ)に訪れる機会を増やすとともに、川柳を通じた交流の輪を広げたい考えだ。

 25日は西会長ら北老協川柳会の役員7人と、県川柳協会副会長で氷見川柳会会長の古川政章さん(氷見市)、同協会事務局次長で印象吟川柳「北斗」代表のすずき善作さん(富山市)が勝興寺を訪れ、本堂などを視察しながら、運営について打ち合わせた。

 川柳大会は来年度以降も続けていく方針で、西会長は「国宝となった古刹を舞台にした川柳大会を皆さんに楽しんでもらい、国宝の活用や川柳の普及につなげたい」と話した。

 大会は「平」「和」「涼」の三つを課題とする。各課題に2句を投句でき、表現は自由。選者は古川さんと、すずきさん、県川柳協会幹事でNHK学園川柳通信講座講師の増田紗弓氏(富山市)が務める。

 最優秀句賞、各題秀句賞、総合賞(1~8位)を表彰する。参加費は1500円(文化財協力金含む)。正午から受け付け、午後1時に投句を締め切る。投句用紙は当日受け付けで配布する。事前の参加申し込みは不要。

 大会は高岡市と市教委、県川柳協会、勝興寺文化財保存・活用事業団、富山新聞社が後援する。問い合わせは西会長=0766(44)5583=まで。

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