鏡花の世界、幻想的に 赤羽ホールで舞台「龍神の姫君」

迫力ある太鼓で鏡花の幻想的な世界を表現した出演者=北國新聞赤羽ホール

  ●鏡花の生誕150年を記念

 金沢三文豪の1人である泉鏡花の生誕150年を記念した舞台「龍神の姫君」(一般財団法人北國芸術振興財団主催、北國新聞社、一般財団法人石川県芸術文化協会共催)は25日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで行われ、演劇と和太鼓で鏡花作品の幻想的な世界を表現した。

 鏡花の戯曲「夜叉ケ池」が原作で、県内を拠点に活動する女性和太鼓チーム「DIA+(ダイアプラス)」と「花の宴」が出演。日に3度太鼓を鳴らして龍神を封じ込めている鼓楼守(ころうもり)の男女や夜叉ケ池の主、眷属(けんぞく)らを熱演した。

 舞台ではしなやかで迫力ある和太鼓の演奏が繰り広げられ、満場の観客を物語の世界へ引き込んだ。金沢出身の小川功治朗さんが作・演出を務めた。

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