世界ジオでラジコン満喫 白山・河内に県内初、屋外オフロードサーキット

県内初となるラジコン車用のオフロードサーキット場=白山市河内町口直海

 白山市河内町口直海に、県内初となるラジコン車用のオフロードサーキット場が開設され、多くの愛好者でにぎわっている。土でつくった山や緩急さまざまなカーブを備え、屋外の開放感を味わいながら上級者から初心者まで楽しめる。白山麓の山々を背景にしたサーキット場で、関係者は世界ジオパークに認定された白山手取川ジオの新たな観光スポットになると期待している。

  ●全長200メートル レンタル、ピットルームも

 サーキット場は国道157号沿いで、旧河内村役場の向かい側。約1200平方メートルの広さがあり、併設のラジコン店「HOBBY502」を営む米倉浩二代表(53)がパイプや古タイヤを使い、全長約200メートルのコースを整備した。全体を見渡せるように操縦者用の高台を設け、子どもたちが遊べる15メートルのミニコースも用意した。

 車両の調整や修理ができる「ピットルーム」や、千分の1秒単位でタイム計測できる設備も備えた。誰でも操縦体験ができるようにラジコン車もレンタルし、米倉さんが基本を教える。

 金沢市出身の米倉さんは子どもの頃から自動車が好きで、中学生の頃にラジコンを始め、日本選手権の出場経験もある。趣味が高じて県内の自動車販売会社で働いていたが、サーキット場を開こうと退職。新緑に輝く山や水の豊かな手取川などの自然に囲まれ、金沢からもアクセス容易な河内地区を気に入り、立地場所に選んだ。昨年10月に整備を始め、今月3日に開業した。

 米倉さんは「自然に囲まれてリラックスしながら、ラジコンの魅力に触れてほしい」と話した。開業を支援した白山商工会の担当者は「世界ジオ認定を追い風に、交流人口の拡大につながってほしい」と期待した。

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