「男性こうあるべき」を疑え 京都で“生きづらさ”テーマに講演会

男性を縛る考え方などを説明する講演に耳を傾ける参加者(城陽市寺田・市男女共同参画支援センター)

 「男性の生きづらさ」をテーマにした講演会が24日、京都府城陽市寺田の市男女共同参画支援センターで開かれた。京都橘大の濱田智崇准教授(総合心理学部)が男性を縛る固定的な考え方を説明し、誰もが生きやすい社会のあり方を説いた。

 濱田准教授は、男性向け相談窓口事業に長年携わっている。講演では相談内容を踏まえ、多くの男性に「強くなければならない」「感情を出してはならない」といった考え方が根強くあり、自身や他者を束縛していると指摘した。

 男女共同参画社会の実現に向け、「簡単なことでないが、男性が『かくあるべし』という考えを手放すことが必要」と強調。「自身の考えを疑うことが、多様性を認めることにもつながる」と呼びかけた。

 講演会は同市などが主催し、男女約30人が耳を傾けた。

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