雄大な最上川の流れ眺め、歌声響く 大江で初の「舟唄のつどい」

最上川のビューポイントで最上川舟唄を高らかに歌う参加者=大江町・左沢楯山城史跡公園

 最上川舟唄を発祥の地・大江町の最上川のビューポイントで歌う、初の「舟唄のつどい」が25日、左沢楯山城史跡公園で開かれた。雄大な流れを眼下に眺めながら、町内外からの参加者が歌声を響かせた。

 同町では6月の最終日曜に正調最上川舟唄全国大会が開かれていたが、参加者が減少し、過去3年間は新型コロナウイルス禍に伴う中止が続いていた。伝統継承の在り方を探る中で、今回地元の多くの人が一緒に歌う機会を設けようと、同大会の代替として、舟唄のつどいが企画された。

 町観光物産協会と最上川舟唄保存会が主催し、約120人が参加した。同保存会のメンバー4人による歌と演奏に続き、大江中2年生約60人が舟唄をアレンジした合唱を伸び伸びと披露した。最後は参加者全員で絶景を前に正調最上川舟唄を歌い、感動を共有した。

 同校2年伊藤駿さん(13)は「歌い方で印象が変わるのが面白い。天気も良く、楽しく歌うことができた」と話していた。

 開会に先立ち、「史跡左沢楯山城址」と記された高さ約2メートルの石碑の除幕式も同公園で行われた。

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