長崎・対馬で国境マラソン 952人が海沿い走り交流 韓国のランナーも4年ぶりに参加

対馬市最大のロードレース「国境マラソンIN対馬」。国内外の952人が健脚を競った=対馬市上対馬町

 長崎県対馬市最大のロードレース「第27回国境マラソンIN対馬」(実行委主催、長崎新聞社など後援)が25日、同市上対馬町であった。日韓定期航路の再開に伴い、4年ぶりに韓国のランナーも参加。国内外の952人が、国境の海を望む三宇田海水浴場発着コースで競い、交流を深めた。
 国内からは738人が参加。今年2月に対馬の比田勝と韓国・釜山を結ぶ国際航路が再開したことで、韓国からは214人のランナーが姿を見せた。
 10キロとハーフマラソン(21.0975キロ)の2種目でスタート。ハーフの男子は福岡市の富田繁生さん(42)が1時間13分56秒で、女子は福岡県中間市の須河内和実さん(34)が1時間27分51秒でそれぞれトップゴールした。
 ゲストランナーとして、2009年のベルリン世界陸上日本代表の加納由理さん(44)と、東洋大時代に箱根駅伝の活躍で「2代目山の神」と呼ばれた柏原竜二さん(33)も参加し、会場を盛り上げた。柏原さんは「アップダウンの多いコースできつかったが、対馬の地形を知ることができた。韓国からたくさんの人が来て盛り上がっていて、いい大会だと思った」と話した。
 地元の中高生など300人超が、ボランティアで活躍。上対馬町名物の焼き肉「とんちゃん」入りの弁当も振る舞われた。

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