女子100背泳ぎ、長岡(山形商)力示しV3 県高校総体

〈競泳女子100メートル背泳ぎ決勝〉3連覇を果たした長岡愛海(山形商)=米沢市営プール

 第74回県高校総合体育大会は25日、米沢市営プールで競泳と飛び込みを行った。競泳の女子100メートル背泳ぎは長岡愛海(山形商)が1分2秒33で3連覇を果たし、200メートル背泳ぎと合わせて2冠を達成した。男子100メートル平泳ぎは伊藤大輝(同)が1分4秒52の大会新で優勝した。800メートルリレーは男子が酒田南、女子は日大山形が制し、男子の酒南は第1泳者工藤岳斗が200メートル自由形で1分53秒61の大会新をマークした。

【ヒロイン】世界で戦う17歳、目標タイム届かず課題も

 国際舞台で経験を積む長岡愛海(山形商)が、主戦場の女子100メートル背泳ぎで力を示した。1分2秒33で大会3連覇も「優勝は誇らしいが、自己ベスト(1分0秒92)に届かなかった」。2024年パリ五輪を見据えているだけに、タイムへのこだわりを見せた。

 意識した決勝タイムは1分0秒台。世界を見据えて設定した。前半50メートルのラップタイムを29秒台に定めた。序盤から飛び出したものの30秒18で折り返し「スピードにのれなかった」と振り返った。予選からリズムをつくれなかったといい「体が動かず、もやもやした気持ちで臨んだ」と口にした。

 世界で戦う17歳。昨年の世界ジュニア選手権は1分1秒45で同種目2位だった。「慣れない環境で1秒台を出せたのは良かった」としつつ、「順位より記録」と1分0秒台へのこだわりを見せた。

 現在、飛び込みフォームの修正などに取り組む。まずは、公式レースで練習の成果をつかみたい考えだ。昨年自己ベストを記録した東北高校選手権に向け、「全国高校総体へのいい流れをつくりたい」と力を込めた。

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