白神山地・暗門の滝(青森県)への遊歩道、7月1日開通見通し 第3の滝まで

 青森県西目屋村の桑田豊昭村長は25日、昨年夏の大雨で遊歩道が流された白神山地の観光スポット・暗門の滝(同村)へ向かう「暗門渓谷ルート」について、7月1日に開通するとの見込みを明らかにした。春先から本格化した復旧工事が順調に進み「現場レベルで通行に問題はないと判断した」(村担当者)。29日に関係機関と現地を確認し、最終的なゴーサインを出す。

 25日、村内で開かれた「白神山地魅力発信アンバサダー委嘱状交付式」の場で述べた。桑田村長は取材に「村の観光の目玉で、暗門の滝を楽しみにしている人も多い。いよいよ開通できる。多くの人に訪れてほしい」と語った。

 暗門の滝は、白神山地の世界遺産緩衝地域にある三つの大きな滝の総称。手前から第3、2、1の滝とし、ルート入り口付近の観光施設「アクアグリーンビレッジ」近くから第2の滝まで、村が遊歩道を整備している。昨年8月の大雨被害で遊歩道の足場が大きくえぐられるなどしたため、閉鎖されている。

 村によると、7月1日に開通する予定なのは入り口から第3の滝まで。第2までの道も順次安全が確認でき次第開通を目指す。第2から第1の滝までの道はもともと歩道としての整備はなく、上級者向けの登山ルートとなっている。

© 株式会社東奥日報社