悪い大人に注意!「絶対もうかる」話は無い 滋賀の高校で銀行員が金融教育

金利の仕組みについて生徒たちに説明する中場さん(草津市野路町・光泉カトリック高)

 滋賀県草津市の光泉カトリック高でこのほど、金融教育講演会があり、2年生約350人が滋賀銀行の担当者から金融の基礎知識を学んだ。

 昨年度から高校家庭科で金融教育が必修化されたのを受けて初めて実施し、資産運用アドバイザーの中場友浩さんが講師を務めた。

 中場さんは、成人年齢引き下げに伴い18歳でクレジットカードやローンの契約ができることを踏まえ「打ち出の小づちのようにお金は無限にはない。必要なものと欲しいものの線引きをし、一定のルールを作ることが大事だ」と強調。若年層に金融トラブルに関する相談件数が増えていることを紹介し「『絶対にもうかる』ということはない。悪い大人は若い皆さんを狙う。はっきりと断って」と呼びかけた。

 講演を聴いた男子生徒(16)は「銀行口座を最近作って金融に興味があった。お金を支払う実感を持つのが大事だと分かった」と話した。

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