ルービックキューブを潜水艇内に 犠牲の19歳、ギネス挑戦のため

英豪華客船タイタニック号を海底に見に行く潜水艇に乗っていたシャザダ・ダーウッドさん(左)とスレマンさん(AP=共同)

 【ロンドン共同】英豪華客船タイタニック号の残骸を見る潜水艇のツアーで命を落としたパキスタン財閥一族の男性の妻が、男性と一緒に乗っていた19歳の息子がギネス世界記録に挑戦するため六面立体パズル「ルービックキューブ」を艇内に持ち込んでいたと明らかにした。「96時間を過ぎ、希望を失った」とつらい胸の内を語った。英BBC放送が25日、インタビューを放送した。

 亡くなったのは英在住のシャザダ・ダーウッドさんと息子のスレマンさん。シャザダさんの妻クリスティンさんによると、スレマンさんはルービックキューブが得意でいつも持ち歩いており「(タイタニック号が沈む)海底3700メートルで解く」と話していたという。シャザダさんも記録達成の瞬間を撮影するため、カメラを持ち込んでいた。

 2人とクリスティンさん、娘は18日、潜水艇を現場へ運ぶ支援船「ポーラー・プリンス」に乗船し、2人がタイタンに乗り込むまで一緒に過ごしていた。

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