【とらや全店閉店へ】長年静岡県民に親しまれてきた衣料品チェーン「経営難になるのを前に決断」 会社は存続へ(静岡県)

衣料品や日用品などの販売を静岡県内でチェーン展開する「とらや」が、9月に全店舗を完全閉店すると、ホームページで発表した。「全店閉店」後も会社の経営は続ける方針だという。

黄色い看板に、かわいらしいトラのイラストが印象的なのが、衣料品などの販売をする「とらや」。2023年で創業70年を迎えたが…

(記者)

「静岡県民に長年親しまれてきた衣料品などを扱う『とらや』ですが、9月で全店舗の閉店を決定しました」

6月25日、ホームページで、9月までに全店舗を「完全閉店」することを発表した。

「とらや」は1953年、静岡市清水区で創業し、ファミリー衣類や食品、日用品などを取り扱うチェーンストアとして、県内に25店舗を展開している。

「とらや」は閉店の理由として、社会環境の変化や経営環境の厳しさを挙げ、「経営難になるのを前に決断した」と話している。

石川善規社長は、25日、ホームページで「とらやのオリジナル商品を体感していただける最後の機会となってしまいました」「残りわずかな期間ではございますが、お客様への感謝を忘れずに営業してまいります」とコメントした。

長年県民に親しまれてきた衣料品チェーンの突然の閉店発表に利用者は…

(利用者)

「(閉店と知って)びっくりした、身近で簡単に(衣類などが)買えたので良かった」

(利用者)

「よく見たら閉店と、はり紙があった、まさかと思った」「安くて頻繁に来ていた、さみしいよりも生活が困る」

「とらや」では「全店閉店」後も会社の経営は続ける方針で、今後は事業の見直しや新規事業を考えながら、約280人の従業員の配置などについても時間をかけて検討していくという。

© 株式会社静岡第一テレビ