子どもを中心に流行する夏風邪「ヘルパンギーナ」の感染が広がっている。子どもが喉の痛みで十分に水分をとりづらくなる場合もあるため、静岡県は「療養中の熱中症」には注意するよう呼びかけている。
今、全国的に感染が拡大している夏風邪「ヘルパンギーナ」。
(静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長)
「昔からある普通の感染症の一つ、5歳以下の子どもが大体かかる、せきや鼻水はそんなにひどくない」
ヘルパンギーナは乳幼児を中心に流行する感染症で、発熱や口の中に水疱ができるなどの症状が特徴。
静岡県は先週、このヘルパンギーナについて、5年ぶりに「警報レベル」に達したと発表。
1週間の1医療機関あたりの患者数は8.85人で、記録が残る2006年以降、最も多くなった。地域別では、いずれも9人前後で大きな差はない。
(静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長)
「本来は外国の旅行者などから運ばれてきて、まず大人にうつって子どもにうつる」「最近3年間はコロナで外国との交流もなく入国制限されていた」「大人がほとんどマスクをしていた、大人同士でもうつらず、子どもにうつらなかった」
まれに、重症化する場合もあるが、過度に恐れる必要はないといい、一方で“療養中の熱中症”に注意を呼びかけている。
(静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長)
「口内炎ができ、水も飲めず、尿が減ってきた際は、小児科にかかり点滴が必要な場合がまれにある」「熱が出て喉が痛む2~3日の間に飲み込みやすい物、プリン、ヨーグルト、おかゆとか、熱中症の心配がある暑い時期になってきたので、水分を多めにとらせることが大事」