オーバー70のサッカー大会、兵庫選抜が日本一に 鉄壁の守備で予選から無失点、決勝はPKで撃破

斎藤元彦知事(左から4人目)に全国優勝を報告する清澤崇監督(同3人目)ら=兵庫県庁

 兵庫県内の70歳以上でつくるサッカーチーム「県シニア70選抜」が、5月に宮崎市で開かれた「JFA全日本O-70(オーバー70)サッカー大会」で初優勝した。監督と選手の計5人が県庁で喜びを報告し、「生涯現役でいたい」と意気込んだ。

 同チームは、県サッカー協会シニア委員会が選抜した70~77歳の20人。うち、清澤崇監督(83)=神戸市須磨区▽主将の岡中正安さん(74)=同市北区▽松永正利さん(72)=同市東灘区▽中村実さん(70)=同市西区▽キーパーの福井茂樹さん(73)=兵庫県高砂市-が6月23日、斎藤元彦知事を訪ねた。

 昨年は準優勝に終わったが、今年は関西予選から全国大会までの全試合で無失点を守り、決勝はPK戦で静岡県選抜を破った。決勝の動画を見た斎藤知事は「動きが速いですね」と驚き、「オーバー80の姿も見たい。今後もシニアスポーツを盛り上げてほしい」とエールを送った。

 メンバーは10代で競技を始めた人や実業団で活躍した人ら多士済々。生涯総得点が1200点という清澤監督は「練習できるグラウンドが少ないのが悩みだが、(チームとして)いつまでも体を動かしたい」と話した。(金 慶順)

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