甘み爽やか、今年も売ります「幻のメロン」 相生特産2700個、販売わずか1週間 作り手も来たれ!?

矢野メロンを収穫する寺本章次郎さん=相生市矢野町上土井

 兵庫県相生市北部の矢野町で24日、特産品「矢野メロン」の出荷が始まった。生産量が少なく、流通期間が短いため「幻のメロン」とも呼ばれる。今年は約2700個の収穫を見込む。道の駅「あいおい白龍(ペーロン)城」(同市那波南本町)などで1週間ほど売り出される。(地道優樹)

 爽やかな甘みとジューシーな果肉が特長の青肉メロン。30年以上前に特産品化され、現在はJA兵庫西の矢野メロン部会に所属する農家7軒がビニールハウスで栽培している。

 今年は5月の朝の気温が低かったことが開花に影響し、生産量は少なめだが、品質は例年並みという。約450個を出荷予定の寺本章次郎さん(73)は「ほどよい甘みで、肉厚な果肉に仕上がった」と話した。

 部会の農家7軒のうち、5軒が70~80代と高齢化が進んでいる。部会長の武田逸人(はやと)さん(49)は「一緒に育ててくれる人が現れれば全力でサポートしたい」と呼びかける。

 サイズに応じて1個580~1680円。矢野町の自然公園「羅漢の里」や農産物直売所「コスモスの里」でも販売している。JA兵庫西西播磨営農生活センターTEL0791.52.2224

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